あらら......

 PARCOの催事場へ「岡本太郎 顔は宇宙だ 展」を見に行く。
内容としては「顔」や「目」をモチーフにした作品を中心にとあったので期待して出かけてみるも、プリントされた旗はあってもきちんとした原画の絵画作品があまりなく、かなり肩すかし....。他には椅子、スツール等のデザイン製品として制作されたもの、彫刻作品、大阪万博の「太陽の塔」に関するもの等、氏の生前の活動を紹介する内容ではあったが、なにせ、スペースが狭いもので、所狭しと展示されていた。また、氏の死後、多くの著作が話題にあがったり、大きな展覧会が企画される等、注目される事も多いせいか、当日の会場は凄い人だかり。グッズを買い求める若者等でごった返し、ものすごい人気。チョットしたブームだものね。いっぱい売れたんだろうな。会場の中は、どういった趣旨なのだろう?写真撮影OKであった。若い人達は皆、作品の前でピースサインで記念撮影.......。とてもでないが作品と、じっくり鑑賞等出来ない状況。果たして記念写真を撮った人達は、後にどれだけその画像を見るんだろう?カメラに記憶するのではなく、脳に記憶してもらいたいものだ。
 多くの人に見てもらうことは重要ではあるが、大事な事が何も見えてこない。催事場で展覧会を行うべきではないとは思わないが、もう少し考えて欲しいものですね。