ハルカヤマ藝術要塞 2013

 2年ぶりにハルカヤマ藝術要塞が始まります。正直、このハルカヤマ藝術要塞、次回は、あると思っていませんでした。それくらい主催者の方や中心となっている方々のご苦労が、見えたからでもあります。通常の美術館やギャラリーでの展示と違い、野外だということ。そして、出品作家での自主運営の為、会場整備なども出品作家でもある主催者を中心に参加作家各々で行ってきたことなど、普通の展覧会では、けして経験することができない苦労も多々ある展覧会でもあります。ですが、参加しているものとしては、だからこそ、味わえることがあるのも事実です。それはやはり自然の中で作品を展示するという行為で、感じられる『自然への敬意」と”自然を前に表現することの小ささ”、自然に何か試されているかのような感覚、それは、自分という存在が世界を前に小さな存在であることを実感させられるような、そんなことを感じさせる展覧会でもあります。そうしたことは見ていただく方々にもきっと伝わることと信じています。下記日程で始まります「ハルカヤマ藝術要塞2013」是非、お時間ありましたら、お越し下さい。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

ハルカヤマ藝術要塞2013

会期 プレ会期・公開制作 2013.7.20~9.7 9:00~18:00 (最終日は 11:00まで)
   本会期 2013.9.8~10.5 10:00~17:00


アーティスト・トーク 9月8日(日)、22日(日)、23日(月)13:00〜15:00

観覧料 無料

主催 ハルカヤマ藝術要塞実行委員会(ハルカヤマ復活プロジェクト)
共催 公共財団法人 北海道文化財団、北海道新聞社  助成 公共財団法人福武財団
後援 北海道、北海道教育委員会、小樽市小樽市教育委員会、(株)バーニングパブリッシャーズ、(株)タンザワ・小樽浪漫館
協賛 サッポロビール(株)北海道本社  協力 本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
 

「ハルカヤマ藝術要塞 2013」開催趣旨

ハルカヤマ藝術要塞2013実行委員会
(春香山復活プロジェクト)

小樽市の春香山の麓、春香町には彫刻家・本郷新が使用していた旧アトリエがあり、そこに近接した約9,000坪の荒野があります。
この地の荒廃は約30年前の観光ホテルの終焉から始まり、大量の瓦礫、崩れた石垣などが忘れ去られた空間であることを物語ります。
2011年、私たちはこうした廃墟ホテルを象徴とする荒野に無限の展開能力を直感し、アートによる再生・芸術空間の構築の行動として「ハルカヤマ藝術要塞2011」を行いました。
石狩湾を眺望し、夏から秋にかけて変容する春香山の麓で開催したアースワーク(野外展)は私たちの想像を遥かに超え、7,490名という来場者で賑わい、「山を遊ぶ、アートで遊ぶ」を56名の参加作家とともに多くの人々が体感しました。
その後、1ヶ年の充電期間を経て、2013年に〝春香山〟を北海道のアートの拠点とすべく復活させ、『ハルカヤマ藝術要塞2013』を開催します。
私たちは既成の表現にとらわれることなく、高低差のある変化に富んだ空間を活用した彫刻・立体造形・インスタレーションを主体とした自由な表現の展開を再び考えております。
「藝術要塞」は作品を介した自然との共生や人間復興を再考する場と位置づけ、多くの人々がこの地に足を踏み入れることを希望しています。
各人が様々な心情の揺れを感じ、個々に蓄積された大切な記憶を呼び覚ましながら、自己が存在する時空をREALに感じてもらえればと思います。
この度の復活に際し、新たな協力者を得ることで本郷新の旧アトリエ(及び敷地)を加えて2013の藝術要塞は拡大します。
更に本郷新記念札幌彫刻美術館との連携を加え、このアトリエの主であった本郷新と時空を超えた交流を行います。彼が捲いた創造の種の実りは藝術要塞によって具現化するものと確信しています。


●参加作家

蒼野甘夏 赤坂真一郎 浅井憲一 阿地信美智 阿部典英 荒井善則 
池田 緑 石川亨信 泉 修次 伊藤明彦 伊藤幸子 伊藤隆弘 伊藤三千代 
上嶋秀俊 上ノ大作 梅田マサノリ 大石俊久 伽井丹彌 柿粼 熙 
風間天心 カビラヤスヲ 川上大雅 神粼剣抄 Kit_A (a.k.a.KITA YOSHIKI)
Kensyo 小石 巧 古賀和子 駒澤千波 近藤九心 齋藤健昭 酒井美代子 
櫻井 亮 佐々木甲二 佐々木久雄 佐渡富士夫 澁谷俊彦 清水宏晃 
下沢敏也 菅原尚俊 鈴木 隆 田中裕子 谷口 大 田村陽子 千葉有造 
島健二郎 長澤裕子 中島 勇 中橋 修 楢原武正 韮沢淳一 野口裕司 
野村裕之 端 聡 伴 翼 平田まどか 藤本和彦 前田育子 前田隆護 
松井茂樹 森 学 山岸せいじ 山田吉泰 吉田 茂 吉野隆幸 脇坂 淳 
渡辺行夫 渡部陽平