グループ展にて

 昨日より小樽美術館にてグループ展を行っています。今年になってから2度目のグループ展です。前回もそうでしたが、自分よりも作家活動をコンスタントに続け、優れた作品を多く発表していらっしゃる方達と、ご一緒させていただいて非常に刺激になり、光栄に感じています。さて、グループ展なので当然と言えば当然ですが、たった2日目で来場者数は私の個展なんかよりもは遥かに超えた数字。多くの人に見てもらいたいと思う気持ちは私自身とても強い方だとは思うのですが、作品を見ていただいた方の人数と、発表する上での、自分の内心の満足度は、必ずしも完全に比例するものではないような気もします。正直なところ。現実的に見ていただいた方全員から感想をいただくのは無理ですので、数字が多くとも、自分にとっては、何がどのように見てもらえたか?というのが分からないままなのが主な原因であり、コミュニケーションの問題なのです。おそらく。表現し、発表するという事は自分にとっては、作品というものを通してのコミュニケーションであると思っています。コミュニケーションにおいても様々なものがあり、数の問題、質の問題と色々な問題があると思います。分かりやすく言うと、音楽でマイナーだけど質が高く一部熱狂的なコアな信望者によって、支えられるもの。そして、もう一つは、あらゆる人との共通言語的なモチーフを媒介とし作られ、ヒットチャート上位にあるようなポップミュージック。どちらがイイとかよくないというのは、価値観の問題ですが、自分としては、そのどちらでもない中途半端のような?欲張りのような?気がしています。自分の、物事に対する感じ方『感性』みたいなものが純度の高い形で、より多くの人に伝わり、感覚の共通ツールによりコミュニケートしたいと切に思っています。その両方を欲する事は非常に欲張りであり難しい事なのでしょうね。しかし、その為にすべき事考えるべき命題が自分には、まだたくさんあると感じています。
 そんなことを思った展覧会2日目。もしお時間などありましたら見て感想等いただけたら大変嬉しいです。皆さん、宜しくお願いします。

「かなた」〜Art Circulation〜
 小樽在住、また小樽にゆかりのある美術作家、21人による展覧会。

会期     2010年4月27日(火)〜5月2日(日)
       AM10:00〜PM6:00(最終日 〜PM5:00)  
会場     市立小樽美術館  3階特別展示室
       〒047-0031
       北海道小樽市色内1丁目9−5  0134-34-0035

出品者
 秋山一郎 / 浅賀正生 / 一原有徳 / 上嶋秀俊 / 小川豊 / 神田泰行
 Kit_A / 齋藤周 / 佐藤正行 / 佐渡富士夫 / 高野理栄子 / 高橋一文
 谷口明志 / ダム・ダン・ライ / 千葉豪 / ナカマルダイスケ
 松田研 / 三宅悟 / 森万喜子 / 村山之都 / 坂東宏哉 /
http://flatfield.info/ouroboros/art_circulation.html