ずっきゅん..............。

UES2010-08-20

 何か、のっけから全て、どうでも良くなるタイトル。
先週見たRSR相対性理論のライブが頭から離れない。あ〜、もやもやする。以前から、とても気になるバンドだった。あまりバンドのプロフィールらしいものもよく分からないし、メディア露出もほとんどない。音だけが情報源だが、聴けば聴く程、頭から離れなくなる美メロと心地よいリズムに乗ったロリータボイスの「不思議?不条理?歌詞」サウンド。不思議なバンドだ。ライブはいったい、どうなってるのかと気になり会場に足を運んだ。どうやら、このサウンドにやられてしまった人々の多い事多い事。ライブ開始30分前から凄い人だかり。待ちに待って、ようやくメンバー登場。ヴォーカルの「相対性理論です」の簡単な挨拶とともに演奏開始。ミニアルバム「シフォン主義」、アルバム「ハイファイ新書」の中からの曲が多く演奏される。特に印象的てキャッチーな曲も多かったせいもあり、客は、のりのり、曲間には、ものすごい声援だったが、ヴォーカルのリアクション、MCは、ほぼなし、それどころか一切、客の方は見ない。静かにペットボトルの水を飲み続け、次の演奏開始。全体のサウンドは素晴らしく心地よいグルーブを生み、その難しいリズムに淡々と身動き一つせず、正確なメロディーを乗せていくヴォーカル。バンドは至って冷静そのもの。そこから発せられる奇妙なポップの数々....。
そんなバンドの罠に、はまるかのように客は「LOVEずっきゅん」大合唱!汗臭い男どもの声が会場に響く「LOVE!LOVE!LOVE!ずっきゅん!」見事なまでに乖離したコミュニケーション。GREAT!
 そこで突然、ヴォカールが一言「けいいちさん」客「.........?」ヴォーカル「鈴木慶一さん」そこでようやく。ギターを抱えたムーンライダースの鈴木氏が登場し、ゲストであった事が客にも、ようやく分かった。そこで、鈴木氏を迎え演奏に入るが曲の間奏で、壮大なプログレモードに突入、弾きまくる鈴木氏。一人ずつステージから去るメンバー、更に演奏は白熱!いったい何のライブなんだ?これは?最後には鈴木氏とドラムだけになり、演奏がフェイドアウトしたかと思った瞬間、途中でいなくなったかに見えたヴォーカルが再び、姿を見せた。そこで一言「Good night」

ライブ終了........。あっけにとられる群衆。素晴らしい構図。
計算ずくの見事なステージング。