after 3.11

3.11の震災以降、被災地にむけて、また、その後の日本に様々な人がいろいろな思いを寄せている。なかでもミュージシャンやアーティスト等何か表現に携わっている人の反応は、大きく分けて2つかなと感じる。一つは被災地復興を願いチャリティー活動に精を出す人、そして、もう一つは、音楽やアートなど自分の表現のフィールドで何かを表そうと行動する人。どちらも今の現実に対し真摯に向き合った人達の行動と思う。前者は、目の前の現実を第一として捉え、自分の力で、今、出来ることを考えた結果なのだろう。後者については目にはすぐ見えてこなくとも、人々の心情に何かを残し内側から光を与えたいという表現者としての思いが強く感じられる。目の前の悲惨な現実を前に困っている人へ「パンを与える行為」心の中に「水を与える行為」そのどちらも素晴らしい行動と思う。

 心理学者は、被災地以外の我々も目に現れなくともメディアの情報を通じて、心が被災の影響を知らず知らずに受けている。心の癒しが必要。皆で被災してしまってはいけない、と言う。確かにそうかもしれない。納得出来る話と思う。しかし、こうした現実は忘れてはいけないもの、しかと我々も受け止め、その上で、この状況での今の自分。すべきこと。そうしたことを考えなくては、ならないと思う。それがすぐに具体的な結果に現れなくても、誰かの為にすぐに役立たなくても。「思い」だけは強く持つべきと感じる。


 いつも以上に真面目な文章となりましたが、早い話が東京事変の、この曲を聴いて欲しかったのです。この曲にも、この曲へのコメントにも、今の日本に対する思いや「うたは、生きている」と感じる気持ち。そうした「うた」に対する敬意が溢れています。

「うた」の強さと、それを伝えようとする行動力、とても素晴らしいです。

東京事変コメント
http://tower.jp/article/news/77103